本を読む
日本の江戸時代のお話
平和で戦争がなかったので
国を守る仕事のない武士や
お寺の住職たちが
子どもたちを集めて
自分の学んだ知識を教えていた
寺子屋と呼ばれたその施設は
江戸だけでなく
日本全国に
16,000軒以上もあったと
記録されている
現代風に言えば
プライベートのフリースクール
昔の日本は意外と
おしゃれで自由な教育の
できていた国なのである
寺子屋では
主に町人の家庭に育っている
子どもたちが
読み書き算盤という
将来の仕事に必要な
学問の基礎を学んでいた
男女問わず
というところがいい
江戸時代になる前からでも
学校のなかった日本では
子どもたちを教育することに
熱心な大人がたくさんいたが
戦国時代の終わりとともに
寺子屋文化が開花し
子どもの教育に本気で取り組める
社会が出来上がっていった
文字が読めるので
本を読むという娯楽も
江戸時代の庶民の楽しみとして
定着していった
図書館がなかったので
貸本屋というスモールビジネスが
大繁盛していた
日本人はもともと
本を読むのが大好きだった
現代の日本
識字率の高さは99%
国民のほぼ全員が
読み書きできる
ありがたいことである
寺子屋教育は
明治の始まりとともに
学校教育へとバトンタッチ
子どもたちが
本を読んで過ごす時間を
学校教育の中に
もっともっと
取り入れて欲しいなと思いながら
スクールの子どもたちに
毎日の読書の時間を継続している
自分で本を読む楽しさを味わったら
あとは勝手に本好きな子どもになる
賢く育った子どもが
本を読めないとか
本を読むのが嫌いとか
あまり聞いたことはない
つまり
本を読むことは
学びの基本でもあるし
幸福の基本でもある
さあ今日も楽しく
物語を読もう!
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