スクールの近くに大きな整形外科医院ができた 老人が増えたからというだけでなく 子どもの患者が増えているから 医院は繁盛の算段を立てて開業する 子どもたちの骨折の増加 子どもロコモの増加である ロコモティブシンドロームとは 運動器症候群のこと 運動不足による怪我や不調が主な症状 昔は老人に見られる特徴と言われていたが 最近は子どもに年齢が下がった この30年ほどで 子どもの骨折率は倍近くにもなっている 骨が弱くなっているのだ 体力の低下 運動機能の低下 そして骨折の増加 スクールに通う小学生の子どもたちが よく骨折することに気がついたのは もう5年以上も前の話 (幼稚園の子どもたちは毎日公園に連れて行くので丈夫) 原因は大袈裟な転倒や衝撃などではなく つまづいたりひねったりという 普段の生活行動から 簡単に骨が折れている 柔軟性がない 関節が硬い 体が硬い バランスが悪い 自分の骨を守る機能が発達していない しかも折れるところが 手足の骨だけでなく 骨盤とか鎖骨とか 驚くような部位に及ぶ 原因は運動不足と 食生活の変化とドクターは言う 運動不足という原因を 親が把握していなかったり 改善に取り組まないでいると 子どもは何度も骨折を繰り返す 骨折が癒えるまでは運動ができないので 運動不足に拍車がかかって悪循環を生む 運動不足の解消は とても簡単でお金もかからない 公園に行って体を動かす 外に出て歩く時間を増やす 自転車に乗ることもいい とにかく外に出て体を動かす 太陽を浴びて風を感じる 毎日それを繰り返す 少なくとも日に1時間は体を動かす それを習慣にしてしまえば良い 鉄棒にぶら下がっているだけでも 立派な運動である 握力も低下している子どもたちには 願ってもないリハビリ運動になる ペラペラキッズカレッジの 幼稚園に通う子どもたちは 降っても照っても 毎日必ず公園に行く 嵐と雷の日以外は 必ず外に出て体を動かせる 健康の基本はきっちり守る さて大人のロコモの測定法を一つ 蓋を開けてトイレに腰掛けてみよう 約40センチの高さ そこから片足だけで すっと立ち上がることができたら あなたの骨は丈夫である 時間がかかったり よっこらしょっが必要だったり 体がぐらぐらしたり 壁に手をついたり 両足を使わないと立ち上がれなかったりしたら あなたはロコモ予備軍かもしれない...